アストラルプリズム

PC、スマホ、ゲームなどの備忘録と日記

古いKOF香港漫画の感想

タイトル通り。20年以上前のKOFの漫画(香港版)を読む機会があったのでざっくりどんな感じか特徴を書く。

基本的にsnkを許可をとり香港の作家(漫画を作る制作会社)が書いた公式なもの。
(もっと古いものは許可なしで作られてるらしいがよく知らない)

あと、残念ながら現地に住んでいる訳ではないし検索や当時のwebサイトや同人誌でしかわからないので~のようだとか~らしいという文体になってしまう。

KOFは中国では拳皇か格闘天王と翻訳されている。香港では拳皇、台湾では格闘天王。中国と言っても色々あるのだ。中国本土、香港、台湾では言葉が違う。
中国ではKOF97が一番人気があるという。日本ではあのあの時代なら98だと思うが、海賊版が沢山出回ったからという理由らしい。97だとガチャ回してもラッキーで勝てる要素もあったからかもしれない。
いにしえの日本のKOFファンにはよく知られていた様子だが、自分は近年になってその存在を知った。
基本的にフルカラーの小冊子が週刊ペースで発行されていた模様。
絵は年代もよるが池上遼一を思わせる劇画調でハイクオリティ。週刊ペースでよくできるなと驚くが日本の漫画と違って個人ベースではなく集団で制作している。ゴルゴのさいとうたかおシステムやアニメ制作と同じようだ。あと恐ろしいことに表紙違いバージョンが存在するらしい、コレクター要素満載でオタクを殺す気か。
擬音の書き文字が漢字で画数が多いため日本語より迫力を感じる。
あと、漢文(中国語繫体字)が表意文字のため吹き出しに入っているセリフを日本語に翻訳すると長くなる。吹き出しに入りきらない文章量になる。あまりにも長いので英語版を見てみたが英語版ではさらに文章が長くなるので省略しすぎて意味合いがちょっと変わっていたものもあった(笑)

文字は香港の広東語繁体字で、まあまあ日本の旧漢字と同じものもあるのでなんとなく意味は分かる。ただ同じ単語でも意味が違うものもあるので勘違いは起きそうだった。

まあ、今どきはスマホをかざせば翻訳できるので読むにはさしたる苦労はない。
現在KOFの香港版はKOF14がありネットgamepaas.hkで読める(ただし原書の香港版なので繁体字)。
内容は中国チーム中心で全八話、短い。
過去にコミッククリア(現コミックウォーカー)で日本語で連載もあったようだが今は見つけることができない。

中国語と日本語の違いとして面白かったのは中国語の言い回しで日本語で直訳すると賢そうな熟語のセリフになるもの。向こうではおそらく普通の言い回しだと思われるが日本語だと漢文引用みたいですごい文学的(?)になる。

●入手ルートや購入時の注意
☆入手ルート☆
外国書の専門店、フリマ、オークションサイト、海外通販、輸入代行業者

☆購入時の注意☆
専門店が一番安心だと思うが情勢や古いので全巻は揃わない気かも??
オリジナル薄装丁本は巻数が多いのでコレクターには毒沼池。フリマ、オークションサイトでは中々でてこないし「中国語です」とあっても台湾バージョンだったりする(中身は香港版と同じ)
格闘天王とあったら台湾版だけど拳皇と書いてあっても、表紙に臺灣or台湾orNT(ニュー台湾ドルのこと)とか書いてあったら台湾版。
あと、作者名がローマ字で書いてあったら西洋版(今の所ネットで英語版とフランス版は見かけた)
個人輸入海賊版の場合は没収される可能性がある。写真では偽物かどうか見分けがつかない。
上記の理由で輸入代行業者に断られる可能性が高い。

ネタバレ感想はまあ、気向いたら書くかも?